アッシジは、イタリア・ウンブリア州の丘の上に広がる町で、聖フランチェスコゆかりのサンフランチェスコ聖堂を中心に、2000年に世界文化遺産に登録されました。この記事では、アッシジとは何か、世界遺産に登録された理由、聖フランチェスコと町の歴史、見どころとアクセスをまとめます。
アッシジとは

アッシジ(Assisi)は、イタリア共和国・ウンブリア州のペルージャ県にあり、アッシジの聖フランチェスコ(1181/82年頃〜1226年)の生誕と没の地として知られる巡礼の町です。町のシンボルであるサンフランチェスコ聖堂(バジリカ)は、聖人の墓の上に建てられ、上堂・下堂からなる二層構造で、ジョットらによるフレスコ画で飾られています。中世の町並みと聖堂群が、信仰と芸術の融合した景観を形作っています。
世界遺産に登録された理由
ユネスコは、アッシジの「サンフランチェスコ聖堂と関連遺産群」を次のような価値で評価しています。
- 基準(i):サンフランチェスコ聖堂の建築と、ジョットをはじめとするフレスコ画は、ヨーロッパ美術・建築史における傑作であること。
- 基準(ii):フランシスコ会の思想と芸術が、イタリアおよびヨーロッパに広がるうえで、アッシジが果たした役割が大きいこと。
- 基準(iii):キリスト教、とくにフランシスコ会の信仰と歴史を伝える唯一無二の証拠であること。
- 基準(iv):中世の巡礼都市と宗教建築が一体となった、傑出した例であること。
- 基準(vi):聖フランチェスコという人物と、平和・貧困・自然への敬虔さという普遍的な価値観と強く結びついていること。
信仰・芸術・都市景観の三位一体が認められました。
聖フランチェスコとアッシジの歴史
フランチェスコはアッシジの裕福な商人の子として生まれ、回心ののち清貧と説教の生活を選び、フランシスコ会を創設しました。彼の死後、崇敬の対象として聖堂の建設が進み、13世紀に上下二つの聖堂と鐘楼が整えられました。下堂にはチマブエやシモーネ・マルティーニ、上堂にはジョットの「聖フランチェスコの生涯」を描いたフレスコ画が残り、イタリア絵画の宝庫として知られています。町全体が巡礼と観光の中心として今も多くの人を迎えています。
見どころ(サンフランチェスコ聖堂・サンタ・キアラ聖堂・町並み)

- サンフランチェスコ聖堂(バジリカ):上堂・下堂とも見学可能です。下堂は薄暗く荘厳な空間、上堂は明るくフレスコで彩られています。撮影禁止などのルールに従ってください。
- サンタ・キアラ聖堂:フランチェスコの同志であった聖キアラに捧げられた聖堂で、町の西端にあります。内部にはキアラの遺体が安置されています。
- 町並み:石畳の路地と中世の建物が続き、丘の上からはウンブリアの平原を望めます。
宗教施設のため、服装とマナーに配慮して訪れてください。
アクセスと基本情報
ペルージャやローマから鉄道・バスでアクセスできます。最寄りはアッシジ駅(サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ)で、駅から町の中心へはバスで約10分です。聖堂の開堂時間・ミサの時間は公式で要確認です。
詳細はユネスコ世界遺産センターおよびアッシジ観光の公式情報を参照してください。
イタリアの他の世界遺産については、ピサのドゥオモ広場の記事もあわせてご覧ください。
まとめ
アッシジは、聖フランチェスコとフランシスコ会の信仰・芸術が凝縮された世界文化遺産です。サンフランチェスコ聖堂のフレスコと町並みを、時間に余裕を持って訪れてください。
